みなさん、お久しぶりです!もう半年もこちらで記事の更新をお休みしていました。私ごとですが、2021年1月に息子を出産しました!慣れない事ばかりですが、新しい冒険と経験を楽しんでいます。
とはいえ、こちらのブログのことを忘れていたわけではありません。毎日育児に追われている中でも、今やよく知られた春の桜のお祭りであるお花見の時期や、日本の雨季のような梅雨のお話しをしたいなぁ、と思っていたのです。
過ぎ去ってしまったテーマはまた来年お伝えすることにしたいと思います。またイタリアと日本の妊娠、出産のシーンが沢山違いがあって面白かったので、これもいつかみなさんにお伝えできたらいいなあと思います。
言い訳はここまでにして、今回お話するテーマ、日本のバカンスについて!
海とビーチ;イタリアらしくファッショナブルな最優先バカンス先

一年で一番日中が長い時期も過ぎ、夏も真っ盛りの今日この頃。イタリアではバカンスに出かける方々が多いと思います。1週間から2週間、長い方は1ヶ月くらいのバカンスといったイメージですが、いかがでしょう?飲食業で働いていた私はこの時期にバカンスに行くことはなく、バカンスに来られる方々をおもてなしする方が多かったですが、それでもシーズン後には同期間の休暇がありました。
イタリアでの典型的なバカンス先といえば海ではないでしょうか?長期にわたりアパートを借りて暮らすように海辺の町やキャンピングに滞在する。毎年同じ場所に滞在する家族も多く、夏のご近所さんとの再会を楽しみにしていたり。真っ黒に日焼けしてサングラスをかけた人々の眩しいこと!全く違う夏の過ごし方に、私はとても羨ましく思ったものでした。そう、羨ましく思うのです。ここで日本の夏の休暇、バカンスとはいわず休暇をご紹介したいと思います。
日本のフェッラアゴスト、お盆と大切な故人を迎える日

いつものことですが、あくまで一人の日本人としての経験をご紹介するので、全ての人がこう、というわけではないことを先に言っておきますね。私が日本で働いていた時の夏の休暇は、八月の中旬、8月15日前後の1週間前後でした。
8月15日はイタリアでもferragostoとして大切な祝日ですが、日本でもお盆といい、死者が黄泉の世界から帰ってくるとして(イタリアの11月1日の死者の日と似ていますね)、重要な祝日とされています。企業によりますがお盆にカレンダーの日付も考慮して約1週間の休みを取るのが一般的です。うまく有給休暇を合わせて10日くらいにすると、わぁ、いいなぁ、なんて思ってしまうくらい。
そう、夏の休暇はこれだけでした。そんなわけで毎日クーラーの効いたオフィスで働いていると夏を感じる間もなく秋がやってきてしまう、働いている時はそんな印象をもっていました。
弾丸ツアー、7日で全てのイタリア見せます

たった1週間の夏の休暇、一体何をするの?と思われると思いますが、私は実家と離れて暮らしていたので実家に帰ることが多かったです。友人の中には海外旅行、もちろんイタリアに行くような人もいました。
たった1週間でできるだけ効率よく見て回りたい、と旅行会社が企画するイタリア弾丸周遊旅行、つまり1週間でミラノ、ローマ、フィレンツェ、ヴェネチア、ナポリまでバスで見て回るといったものに参加する人も。
正直にいうとそれは何の意味があるのだろう、なんて思わないわけでもないですが、気心しれた友人や家族と異国の空気の中で過ごす非日常感を楽しむ、という目的であれば十分達成できているのだろうな、と思うようになりました。日本の休暇に合わせたツアーといったところですよね。
イタリアでは全く受けないのではないのかな、と思います。
日本のトロピカルアイランド:沖縄の海とサンゴたち
日本人は海でバカンスはじゃあないのか、といえばもちろん日本にも美しい海があります!九州以南はクリスタルのようにきらきらした海の広がる地域!特に沖縄とその近海の離島は豊かなサンゴにカラフルな魚たちに自然。
沢山のダイビングショップもあるし、まさに日本のトロピカルアイランド。個人的には一度しか訪れたことがないので余り多くのことは語れませんが、日本にもイタリアの海の好きなみなさんに気に入っていただけそうな海があることをお伝えしておきますね。
私個人の意見としては北の海もとても綺麗で大好きでした。
日焼けしすぎ!日焼けを愛する人々‥.(日焼けに関する歌まであるんです)

後もう一つ、バカンスにおけるイタリアと日本の違いを。それは日焼けに関して。日本人のみならず韓国や中国、東アジアの女性は肌が透き通るように白いことが美しさの代名詞といっても過言ではないでしょう。
イタリアで夏の晴天下でも関わらず日傘をさし、長袖を来て、マスク(今となっては世界の必需品になっていまいましたが)をつけた東洋人の観光客の姿を見たことはないでしょうか?これは日焼けをしないため。色白の他にも、肌の老化を抑えるためにも大切なことなのです。
かくいう私はのボート競技をしていたこともあって日焼けにはかなり無頓着。イタリアの皆さんほどではないですが、日焼けをしている方が健康的だなぁ、なんて思ってしまうほど。そんな部分も私がイタリアが肌に合った理由かもしれません。
夏がやってきた!ベッドを飛び出しトレーニング?

では子供たちはどうなのでしょう。これ豪雪地帯など特別な環境以外の話になりますが、だいたいは7月20日前後に夏休みがスタートし、8月一杯のひと月半が夏休み。約3ヶ月あるイタリアの子供達と比べて半分ということになります。
ひとつ面白い習慣としてあるのが、ラジオ体操。夏休みの間、朝6時半ごろから学校の校庭や大きな公園でラジオから流れてくる音楽にあわせて10分くらいの軽い体操を行います。
もちろん自由参加ですが、沢山の子供たちが集います。実は体操の後に参加したスタンプを押してもらえ、皆勤賞として商品をもらえたりしたものでした。実はこれ、夏休みの間も早起きの習慣を失わないためのもの。
最近は企画する保護者の負担も大きく、実施する自治体も少なくなってきたり、日程を区切ったりするそうですが、夏の早朝のあの空気は大人になった今でも忘れられないものなのです。
バカンス:人生を楽しむための良い方法…イタリア人はよく知っている

とはいえ大人にとってはたった1週間の夏休みの日本、かわいそうな国だなあ、なんて思われてしまいそうですよね。でも他にも1週間前後の国としての休暇が年に二回、春と秋にあります。
それと年末年始の休暇も1週間ほど。これだけでトータルして1ヶ月。他にも細々と国民の休暇が沢山あるので、もしかしたら年間トータルの休暇としてはイタリアに負けず劣らずあるのかもしれません。
大きな飴玉を一つか、小さな飴玉を沢山か、といった違いなのかな、と思います。私個人的には、ゆっくりと豊かな自然の中で日常を忘れてリラックスできるイタリアスタイルのバカンスに一票!もちろん私もこの夏は海ではなく湖畔のアパートをかりてゆっくりする予定です。みなさんよいバカンスを!それではまた次回!